どうも、ヨシヒコです。
積雪がある状態で狩猟に向かう際は、スノーシューがあれば大丈夫なはず。
そう考えていた自分でしたが、地元の猟友会からの案内文書に記載されていた「山用スキー」の必要性に直面し、その選択に頭を悩ませることとなりました。
猟友会の案内と「山用スキー」
銃砲所持許可証を取得し、狩猟免許を手に入れた際には、地元の猟友会に参加しよう。
ということは決めていましたが、実際のところ、どのような活動をしてるかはよく分かってませんでした。
今年から参加させていただき、さっそくではありますが、猟友会として活動する案内文書を確認。
2025年の2月にはキツネの一斉捕獲、3月には鹿の一斉捕獲が予定されており、持ち物リストに「山用スキー」との記載がありました。
2月の一斉捕獲には参加しなかったので、3月の鹿捕獲が初参加となります。
「巻狩り」と呼ばれる狩猟手法では、猟友会の会員同士が協力して広範囲を移動するため、指定された装備を揃えなければ迷惑がかかってしまうかも?
しかし、「山用スキー」とは何か?
まずはそこから調べることにしました。
山用スキーの種類と特徴
インターネットで検索すると、バックカントリー用のスキーが多く見つかりました。
これらは長くて幅が広く、かかとが固定されていないのが特徴で、深雪の山を登ったり滑ったりするために設計されています。
でも、自分が求めるのは、登りと下りの両方に適したスキーであり、尚且つ「狩猟」で使うためのスキーなのでバックカントリーで使うような長さは対象外。
「狩猟」「スキー」などのキーワードで検索すると、「ゾンメルスキー」と呼ばれるものがヒットしましたが、「秀岳荘」から発売されてる冬山登山などに使われていたスキーが該当します。
短くて取り回しの良いサイズ感。
そして専用のブーツを必要としないバインディング。
スキー板の滑走面にアザラシの皮などを貼り付け、登る時には毛が逆立って滑らず、滑る時には毛並みに沿って抵抗を減らす仕組みになっています。
しかし、10万円前後は余裕でしてしまうし、新品がほとんどないし、メルカリなどを見ても新品と変わらないか年季の入った物ばかりで買う勇気が出ません。
ブルーモリス・スノーハイクとの出会い
困ったなと思いながら検索を続けていると、青森県にあるスキー・スノーボード製作会社「ブルーモリス」から発売されている製品を発見。
「スノーハイク」という商品名らしく、サイズ感も秀岳荘から販売されているゾンメルスキーと変わらないし、板の裏面も同じような作りになっています。
商品説明を読んでみると、
登り重視の方は「Climbing Skin Sole」
下り重視の方は「Step Sole」
を選択してください。
とのことで、滑走面が2種類あり、どちらを重視するかの選択が可能です。
さらに、専用ブーツの使用を強制されず、登山靴や一般的なスノーブーツを使える点も大きな魅力でした。
いつものスタイルで現地に行き、スノーシューとスキーのどちらを使うか選択できるのは大きなメリットです。
僕は登りを重視した抵抗の大きいタイプ(「Climbing Skin Sole」)を選択しました。
カラーバリエーションがないのは少し残念ですが、大量生産される製品ではないため仕方がないでしょう。






ブーツとバインディングの調整方法
滑走面の違いは、絨毯の上でもはっきりと分かるほどです。
前方には滑るが、後方には滑らないという特性を持っています。


使用前にかかとの位置を決め、ツマミで前後に動かして調整する必要があります。
バインディングの爪先側にある「ブルーモリスのロゴ」が見える状態でブーツがセットされればオッケーです。



ブーツを合わせた後、前後のバンド部分が足の爪先や甲の中央にくる位置に調整します。
爪先側のバンド調整






甲のバンド部分調整



プラスドライバー1本あれば10分もかからず調整できます。
巻狩り当日に向けた準備
本番の巻狩りは今週末の日曜日。
前日の土曜日は午前中に試験があるため、事前に試す時間が取れるか微妙なところです。
ぶっつけ本番という選択肢もありますが、猟友会の方々に迷惑をかけるわけにはいきませんね。
初対面となる猟友会の方々ばかりなので、失礼のないように準備を整え、できる限りの対策をして参加してきます。
まとめ
狩猟における山用スキーは、移動の効率性や安全性に直結する重要な要素です。
各種スキーの特徴を理解し、自身の狩猟スタイルやフィールドに最適な装備を選ぶことが求められますね。
僕の場合は「ブルーモリス」のスキーがその要件を満たしてくれたので、満足のいく選択となりました。
今後の狩猟活動において、このスキーがどのように役立つか、実際の使用感を確かめていきたいと思います。
